今週の月曜日、駅前の小田急デパートに入ると、やたらと人が多い。
地下の食料品売り場に降りると、陳列棚を覗きこむヒト、店員と話している
ヒト、送り状に書き込んでいるヒト。そんな人達で溢れかえっていた。
そのほとんどがご婦人の買い物客。そうか、お中元なのだ、と気がついた。
ウチは、元々、お中元とかお歳暮を贈ることも貰うこともしてこなかったから
こういうことには疎くて、お中元はもうとっくに終わっているものと思っていた
のだけれど、やっと、そこで今がまさにその季節だということに気がついたと
いうわけです。それにしても、みなさん、大変なんだなあ。

さて今回は、そのお中元とはまったく関係なく、トロロ料理。
最近、我が家ではトロロがブームなんです。
長芋とか山芋をおろして何かを入れて食べるだけなんですが、なぜか一度
食べると、また数日すると二人そろって食べたくなって、また作って、と。
トロロに習慣性があるなんてハナシは聞いたことがないけれど、二週間で
3回も食べてしまった。カラダに悪いわけではないだろうから、まあいいか。

最初に作ったのが、和風ガスパッチョ。
これは、「冷やし中華始めました」の前日に作ってみたら美味しかったので
また作ってみました。

tororo20070708x.jpg

前のときには、
「長芋をおろして、めんつゆで少し濃いめに味をつけて、キュウリとトマトの
小口切りをたっぷり入れて、食べるときはよおくかき混ぜて。
こうして突然思いついたアイデアで料理を作ると失敗することが多いのだ
けれど、これはさっぱりしていて飽きの来ない、ウチの定番になりそうな味
でした。オクラを入れても良いかもしれない」とある。
なのに、今回もオクラを入れるのを忘れた。なんだかなあ。
でも、味の方は、前回と変わらず、とても美味しかった。

二つめは、山かけ丼。

tororo20070708c.jpg

これは長芋ではなくて山芋を使いました。ご飯はもちろん麦飯。
山芋をおろして、生卵とめんつゆを入れてよくかき混ぜて、ご飯にのせて、
マグロ赤身の漬け、オクラ、ミョウガ、大葉を上にのせました。
このときはオクラがちゃんと入っていますが、ここに納豆とモロヘイヤを
入れて、最強ネバネバ丼にしても良いかもしれません。
最後は、冷や汁風トロロ汁です。

tororo20070708f.jpg

これは、長芋をおろしてめんつゆで味を付けて、そこに鯵の干物を焼いて
ほぐした身と、キュウリ、ミョウガを入れてあります。
宮崎の冷や汁はゴマとか味噌とか豆腐とかで作るものだと思うのだけれど、
確か、そこに鯵の干物を入れてあるのもあったような気がして、それを真似て
作ってみました。
でも、想像していたほどにはインパクトがなくて、僕には少し物足りなくて、
もうちょっと何か味の決め手になるものを入れればよかった、冷や汁のように
味噌を加えた方が良かったか、などと考えながら食べていたのだけれど、
ミメイにはこれがバッチリ好みの味だったようで、黙々と美味しそうに食べて
いました。やはり、ボンヤリした味が好きなんだなあ、ミメイは。

ところで、高知の「磯の茶屋」で食べたカツオのたたきがあまりに美味しくて
いつかあの味を再現してみたいと思っていたのだけれど、昨日、とても新鮮で
美味しそうなカツオを見つけたので、作ってみました。

katsuo20070710a.jpg katsuo20070710c.jpg

串刺しにして火で炙って(集合住宅だから藁を燃やすというわけにはいかない)
水に落とさずそのまま厚めに切って、ショウガとミョウガとキュウリをのせて、
柚子ポン酢をたっぷりと。
いやあ、美味しかったです。
ほんのり温かいというのが、このタタキの美味しさの秘訣かもしれません。
もちろん、高知と同じ味とまではいきませんでしたが、かなりハイレベルなものに
仕上がりました。二人とも大満足。

またまたところで、上の写真で、カツオを炙っているのはミメイです。
こういう危険な仕事はなぜかミメイの役割なんです、ウチでは。
まあ、向き不向きというか、適材適所というか。
僕はもっと繊細な仕事を受け持っているものですから。ハイ。