いよいよ今年もあと三週間ちょっと。
12月というのは何もなくてもなぜかザワザワとした気分になるもの
で、街を歩く人の足取りも心なしかせかせかしてきたように見える。
でも、平年より高い気温のせいか、それともこの不景気のせいか、
流れてくるジングルベルのメロディーがしっくりこない。せっかくの
師走なんだから(ってのも変な言い方だ)やはり年末らしくあって欲
しい。でも、急に景気が良くなるわけはないから雪が降るくらい寒く
なれば良いのかもしれないけれど、たかがジングルベルのために
寒い思いをするのはイヤだしなあ。ショーガナイ。このままで良いか。


さて、今回は「サーモンソテー」。
いつもは普通の切り身を買うのだけれど、魚屋さんで他と切り方が
違うもの(輪切り)を発見して、何となくそれが気に入ってしまって
買っちゃいました。「アトランティックサーモン」というシールが貼って
あったから、アメリカ側なのかヨーロッパ・アフリカ側なのかはわか
らないけれど、いずれにしてもはるか遠くから来たものなんでしょう。
ご苦労さまです。

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塩コショウを強めに振ってこんがり焼いて(かなり厚みがあったから
フタをしてしっかり蒸し焼きに)人参のソテーを添えました。

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レモンをたっぷりと搾って、マッシュポテトと一緒に食べました。
身がほっこりとしていて、甘味があって、しっかりした味ながらしつ
こくはない。とっても美味しいサーモンでありました。
「アトランティック」も捨てたもんじゃないなあ。
この日のメニューは、

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アボカドと白アスパラ(缶詰)。
あとは、チーズやフライドチキンなどなどでした。


ところで、
先日、喫茶店で隣りに一人で座っていたおじいさんのハナシ。
僕には聞こえなかったのだけれどすぐそばにいたミメイによると、
なぜか時々フフッと笑っていたらしい。
携帯が鳴ってそれに出る前にフフッ、小さく鼻唄を歌ってそれが終
わるとフフッ、飲み終えたコーヒーカップをカウンターに戻しながら
フフッ、とミメイには何度か聞こえてきたらしい。
でも、変な笑い方ではなくてちょっとカワイイ笑い方だったらしい。
そのおじいさんがいなくなってからミメイからそのハナシを聞いて、
僕にも聞こえていた店員とのやりとりはとてもまともで老人にたま
にある症状でないことはハッキリしていたから、じゃあアレは癖なん
だろうか、それとも今朝何か嬉しいことがあったからなのだろうか、
と二人でアレコレ考えたのだけれどわからず終い。
ところが一昨日台所で夕食の後片付けをしているときにフフッと笑っ
てしまった。その日の朝、ミメイがジーンズを履こうとして履きかけ
のままヨロヨロと歩き出し、なかなか動きを止められないらしく何メ
ートルも歩いて、洋服箪笥にぶつかる手前でやっと止まったのを
見たことの思い出し笑い。
ああ、あの時のおじいさんにも思い出し笑いを誘うような楽しいお
ばあさんが家にいるからなのかもしれないなあと自然に納得して
しまいました。きっとそうだったに違いない。うん。