今年の冬は温かい。
長く暑い夏から一気に気温が下がったときにはかなり厳しい冬を覚悟したのだけれど、その後は、上着と時にマフラーで事足りるといった程度の日がダラダラと続いて早や12月も中旬。まだダウンはもちろん、ウールのセーターさえ一度も着ていない。
と、ここまで下書きをしていたら、昨日、突然気温が下がって真冬並みの寒さに。オイラを嘗めるんじゃねえぞ、と冬に一喝されたような気分。でも、今日はまた一昨日までの気温に戻るらしいから「お怒り」もたいしたことはないようで。また嘗めちゃおうかな。

さて今回はちょっと地味なメニューですが、「鶏肉とレンコン」。

ひと口大に切った鶏もも肉を少量の油で軽く焦げ目がつく程度に焼いてから、これまたひと口大に切ったレンコンと薄切りの生姜とカットチリを加え、レンコンが油になじんだところで砂糖、酒、味醂、醤油でやや甘めに味付けした鰹出汁をヒタヒタ程度に入れてフタをして弱火でクツクツ煮込む。レンコンに火が入ったらフタをとって少し煮詰めれば出来上がりです。

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お酒にもご飯にも合う一品です。
僕は昔からレンコンが大好きで、正月のお重の酢蓮やレンコンの煮物(ミメオ母の作るおせちには二つとも必ず入っていました)を一人で半分以上食べてしまうほどだった。この「鶏肉とレンコン」は、その懐かしい味とはちょっと違うものだけれど、でも、とっても美味しかったです。
この日のメニューは、

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紅葉おろしとポン酢で食べるフグ皮と、茄子の漬物。
フグって身も皮も美味しくて大好きなんだけれど高いんですよね。もっと安くならないものかなあ。

あとは、めばちまぐろの刺身、若布と麩の味噌汁などなどでした。


ところで、昨日デパ地下のお肉屋さんで鳥のムネ肉を買おうとしたら品切れで入荷待ちとのことだったから仕方なくモモ肉をもらって、そのあと魚売り場を歩いていたら(共通レジだからまだ精算はしていなかった)、先程のお肉屋さんの店員(20代の女性)がゼーゼーハーハー息を弾ませながら走ってきて、いまムネ肉が届いたんですけどお代えしましょうかと。お願いしますと肉のカウンターに戻ってからも、良かったですねえ、たったいま届いたんですよ、間に合ってホントに良かった、捌いたばかりだから美味しいですよ、とニコニコ笑いながらムネ肉を包んでくれた。ご親切にありがとうとお礼を言ってからレジに向かったのだけれど、エライよなあ、あの娘、仕事熱心というだけじゃないよね、とミメイと感嘆しきり。他人を思いやる気持ちを存分に感じさせてもらえる歳末のウレシイ出来事でありました。